「この画像、なんだか怪しいな…」と思ったことはありませんか? 本記事では、Googleの最新技術 SynthID(シンスアイディー) を使い、GeminiでAI生成コンテンツ(画像・YouTube動画)をデバッグする実践的な手順を解説します。PC・スマホ両対応の「隠しコマンド」から、本物の動画を使った検証結果まで、エンジニア視点で詳しく紹介します。
前回の記事では、AIが生成したコンテンツに刻まれる「目に見えない指紋」、SynthID(シンスアイディー)の基礎について解説しました。
今回はその「実践編」として、最近SNSやYouTubeで急増している巧妙なAI生成詐欺広告(AI-Generated Scam Ads)を、Geminiを使ってデバッグする方法を解説します。画像はもちろん、動画の真偽まで「AIの指紋」を頼りに見極めてみましょう。

【解決】Geminiで「@SynthID」を呼び出す隠しコマンド
PCやスマホのGemini設定画面を探しても「SynthID」が見当たらない……という方も多いはず。実は、チャット入力欄で直接コマンドを叩くのが正解です。

入力欄に「@」と入力してみてください。リストの中に「@SynthID」が現ります。これを選択することで、Geminiが「鑑定モード」に切り替わります。
実践デバッグ1:怪しい画像を解析する
まずは、AIで作成された「投資詐欺広告風の画像(検証用)」を読み込ませてみました。肉眼では完璧な画像ですが、Gemini(@SynthID)の回答はこうでした。
【質問】
@SynthID この画像にAIによる生成痕跡(電子透かし)は含まれていますか?


【回答】
「この画像の一部またはすべてがGoogleのAIによって生成……されたものであることを示す電子透かし(SynthID)が検出されました。」
PCの大画面でもスマホでも、ピクセルに隠された「AIの指紋」を見事に特定。これが、これからのデジタル防衛のスタンダードです。
実践デバッグ2:YouTube動画の真偽を検証する
さらに進んで、動画の検証も試してみましょう。YouTube上に流れる広告や動画が「AIによる偽造」ではないか不安になったときも、同様の手段が使えます。
【比較】本物の動画(AI未使用)の場合
今回は対比として、私が自分で撮影した「購入品の開封動画(AI未使用)」を検証にかけてみました。
【質問】
@SynthID こちらのURLの動画にSynthIDは含まれている?
https://youtu.be/5wU3k4Eu7iA
結果は……
「電子透かし(SynthID)は見つかりませんでした」
AIが生成したものには反応し、人間が撮影した「本物」には反応しない。この正確な仕分けこそが、私たちがツールを信頼できる最大の理由です。

まとめ:AIの嘘はAIで見破る時代へ
画像や動画の中に「本物らしさ」をゼロから作り出すAI詐欺。ドメインや日本語の不自然さを探す従来の対策だけでは、もう限界があります。
怪しいと思ったら、まずは疑う。そして、Geminiの「@SynthID」でデバッグする。このシンプルな習慣が、あなたと大切な資産を守る強力な「盾」になります。AIが悪用される時代だからこそ、私たちもAIを正しく使いこなして対抗していきましょう!