はじめに
折り紙とは、紙を折り曲げて作る伝統的な日本の手工芸です。この記事では、折り紙を始めてみたい人向けに、歴史や初心者でも簡単に楽しめる方法などを紹介します。
そもそも折り紙とは?
折り紙(おりがみ)は、紙を折りたたんでさまざまな形や模様を作り出す伝統的な日本の手芸技術です。このアートフォームは、簡単なものから複雑なものまで、さまざまな難易度の折り方が存在します。一般的には正方形の紙を使用し、特定の手順に従って紙を折り畳むことで、動物、植物、日常の物品などを表現します。
折り紙の特徴は?
折り紙の特徴的な点は、基本的に一枚の紙から作品を完成させることです。折り紙の技法にはさまざまなものがあり、基本的な折り方から複雑な折り方まで、様々な難易度のものがあります。代表的な折り方には「折り返し」や「折り紙の基本形」といったものがあります。 なかには切り込みを入れてさらに複雑な形状を作成することもあります。
折り紙をする効果
折り紙は折る手順と完成形のイメージを固める力を養う効果があるといわれています。 紙を折る前に「ここをこう折ればこうなる」という予測力、「この次はどこを折るべきか?」「どの部分を今折っているのだろうか?」 といった想像力を鍛えることができるのです。 また、遊びや趣味だけでなく、教育や心のリラックス効果を求めるためにも利用されています。それゆえ折り紙は日本だけでなく、世界中で広く知られ、さまざまな文化で愛されています。
始めるのに必要なものは?
正方形の折り紙
最近は100円ショップでも簡単に手に入ります。まずは単色のものを選ぶと良いでしょう。 慣れてきたら、表裏で色違い、図柄、模様の入ったものを使うと出来た作品のイメージが変わって面白くなりますよ。
定規などの作業ツール
有ったほうが便利なのが定規。きれいに折り曲げることができます。 さらにピンセットもあると細かい作業が必要になったときに役に立ちます。 意外なところで指サック。固定して作業をするにはもってこいです。
教本
始めはインターネットで検索するのが手っ取り早いですが、一筋縄ではいかないものに関しては教本を買ってみながらやると、分かりやすく作りやすくなります。 こんなことをいっている私もブックオフで購入したものを数冊持っています。 ブックオフなどの古本屋に行くと数百円~千円ちょっとで1冊購入できますよ。
折り紙の歴史
起源
折り紙の正確な起源ははっきりしていませんが、一般的には7世紀頃の日本にさかのぼります。折り紙の最初の文献記録は、奈良時代(710年から794年)のもので、貴族階級で使用されたとされています。
平安時代
平安時代(794年から1185年)になると、折り紙は貴族だけでなく、広く一般の人々にも普及しました。この時期には、形やデザインに変化が見られ、遊びや儀式、贈り物などのさまざまな用途で使用されました。
室町時代
室町時代(1336年から1573年)になると、折り紙は禅宗の僧侶たちによって愛され、禅の精神と結びついた独自の形式が発展しました。この時期には、簡潔で抽象的なデザインが好まれました。
江戸時代
江戸時代(1603年から1868年)になると、折り紙は庶民の間でますます広まり、遊びや日常生活に取り入れられました。折り紙の技術は家庭から家庭に伝えられ、さまざまな地域で独自のスタイルが生まれました。
明治時代以降
明治時代(1868年から1912年)に入ると、日本が近代化を遂げる中で、折り紙は一時的に衰退しました。しかし、昭和時代(1926年から1989年)になると、折り紙は再び注目され、芸術的な側面が重視されました。多くの折り紙の作品が生み出され、国内外で広く愛されるようになりました。
現代
現代では、折り紙は世界中で人気のあるアートフォームとなっています。伝統的な日本のスタイルだけでなく、現代のアーティストたちが新しいアプローチやデザインで折り紙を展開しています。折り紙は教育やストレス解消の手段としても広く利用されています。
意外な利用先
実は折り紙の技術は日常や宇宙でも使われています。 ハニカムコア、六角形のハチの巣のような塊の形状を指しますが七夕飾りを基に英国人エンジニアが開発したといわれています。ご存じの通り軽量なのに、一定方向に対してはかなりの強度を有しています。 次にチューハイの缶で凹凸のダイヤカットの形状を見たことがあるでしょう。あれはダイヤカット缶といわれ、JAXA の三浦公亮名誉教授が考案した折りたたみ方「ミウラ折り」を応用した製品です。 最後に宇宙で羽ばたく人工衛星にも折り紙の技術が使われています。駆動源となる太陽光を出来るだけ浴びるために、広い面積を確保しなければなりません。しかし、ロケットで打ち上げるときはできるだけ省スペースにしなければいけない。この問題を折り紙の技術で出来るだけ小さく、そして展開しやすいように工夫して折り込んでいるのです。 https://youtu.be/7Y_SSDckBEg?si=5O3tLoWfnabeozss
折り紙の基本的なやり方
折る
半分にする、角同士を合わせるなど多数の方法があります。 大きく分けて山折り、谷折りの2種類になります。 山折りは紙を上方向に折るときの折り方を指します。 逆方向は谷折りといい紙を下方向に折るときの折り方を指します。
開く
折り込んだ部分を広げることを指します。開くのも全体でなく、一部だけというのがほとんどの場合です。この折り、開くを繰り返すことにより立体的な形状な作品を作り上げることができます。
初心者向けの簡単な作品例
船
折り、開く、曲げるこれらの作業で数分で完成します。基礎を学ぶにはもってこいです。 https://kantan-origami-kyoushitsu.com/trick-ship/
手裏剣
2枚の折り紙を組み合わせる手法を学ぶことができます。 男の子なら一度は作って遊んだ経験があるだろう手裏剣。海外でも作れば人気者ですよ。 https://39mag.benesse.ne.jp/kosodate/play/content/?id=113351
鶴
千羽鶴で有名な鶴。日本人なら学校で一度は作ったことがあるのではないでしょうか? 実際の作り方はこちらのページが詳しく紹介しています。 https://renzuru-fold.com/way-crane
まとめ
折り紙は簡単に始められる伝統的な手工芸であり、初心者でも楽しめる趣味です。 この記事を通じて、折り紙に興味を持った人が折り方や楽しみ方を学び、折り紙の魅力を感じてもらえたら幸いです。