アマゾンの動画配信関係で大規模な人員削減を実施するとのニュースが飛び込んできました。私もアマゾン傘下のTwitchでライブ配信することがあり、他人事ではありません。
そこで、アマゾンの現状を分析し今後を予想してみることにしました。
アマゾン・ドッココムの動画関連サービス
今回の人員削減のニュースはこちら
関連するのはこちらの部門のサービス
・プライム会員(有料)向け動画配信サービス「プライム・ビデオ」
・傘下の映画・テレビ番組制作大手MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)スタジオ
この2部門で数百人
・ビデオゲーム向けストリーミング動画配信大手「Twitch(ツイッチ)」
Twitchでは500人が対象になるとのこと
人員削減の理由は、「コスト削減の努力も限界に達しており、会社規模を適正化するため」ということらしい。
4半期決算から読み取れること
BIツールでアマゾンの2023年第3四半期決算発表を読み解く - 運用型広告 Unyoo.jp
こちらのページにて、4半期ごとの売り上げ、収益グラフが掲載されています。
これを見る限り、2022年の第一4半期、第二4半期の収益こそ赤字になっているものの、その後は増益となっており大丈夫そうに見えます。
しかし、セグメント別売り上げのグラフを見ると動画配信関係が含まれる「Subscription services」の緑部分はイマイチぱっとしない数字です。
「Subscription services」だけグラフから読みだして、表とグラフにしたのがこちら
2020:1Q | 2020:2Q | 2020:3Q | 2020:4Q | 2021:1Q | 2021:2Q | 2021:3Q | 2021:4Q |
5556 | 6018 | 6572 | 7061 | 7580 | 7917 | 8148 | 8123 |
2022:1Q | 2022:2Q | 2022:3Q | 2022:4Q | 2023:1Q | 2023:2Q | 2023:3Q | |
8410 | 8716 | 8903 | 9189 | 9657 | 9894 | 10170 |
売り上げは伸びているので大丈夫に見える。しかし、利益は不明なので人件費などがかさんでいるのかもしれない…と予想するしかない。
Twitch
ネットで検索してみたが、Twitchの決算報告は見当たらなかった。アマゾンの子会社になっているからかもしれないが…
せめて関連するニュースは無いかと探した結果がこちら
この中で大幅な赤字であることから韓国から撤退するという旨の記載がある。
お国柄というのもあるだろうが、まだまだTwitch自体は厳しいのかもしれない。
そして収益構造が、ビッツ(チアー)、サブスク(サブスクリプション)、広告収入(CM)であり厳しいのかもしれませんね。
Twitchの今後
Twitchブログも確認したが、「高度な配信ベータが登場」という記事が最後の更新であり、今回の人員削減に関する情報は掲載されていない。
いきなりサービス終了なんてことにはならないと思うが、日本ではもうちょっと知名度を上げていかないと厳しいと、個人的には思うところである。