とある方のブログにて冬の雷は夏と違って、影響がでかいとのお話を聞きました。
そこで、夏の雷雨と冬の雷雨の違い、対策方法について記事にしました。
参考にしたサイト
電源屋業界で雷対策といえば、まずはサンコウシャ…
夏の雷
入道雲が発生すると雷の合図
夏は空に冷気があるときに、地表が温められ水蒸気として上昇すると、水蒸気が冷却され液体の水分になり、入道雲になります。この入道雲は高さ10000メートル以上の圏界面まで到達します。
入道雲の中ではさらに氷も発生します。
その氷と氷がぶつかることにより、静電気が発生。どんどんと電圧が上がっていき…
空気の絶縁耐力を超えると…地上や気中で放電(発光や発音)が始まります。
この放電が雷です。
冬の雷
寒冷前線で入道雲が発生
気象でいう前線は暖気と寒気の境で雨雲が発生してるものを指します。
このうち、寒冷前線は入道雲が発生し、急激に天候と気温を変化させます。
この積乱雲が厄介で、内部で氷がで雷が発生します。
冬の場合は、高さは3000メートルから高くても6000メートルと低く雷は地上に落ちやすくなります。そして近いため、エネルギーも届きやすく落雷した地上の建造物に大きな被害を及ぼすことがあります。エネルギー比でいえば、夏の10~100倍ぐらいだそうな…
そして、【冬季の雷は、本州の日本海側に特有な季節現象です。】(気象庁)
同様の現象発生しているのは、日本の日本海沿岸とノルウェー西岸だけだそうです。
雷の被害は2種類
大きく分けて、雷の被害は2種類の要因があります。
直撃雷
名前の通り、直接雷が落ちることです。この場合は火災や建物などの破壊を伴います。
例:国会議事堂への落雷(2003/09/03)
誘導雷
雷が落下すると電磁界といわれるものが急激に変化し、近くにあったものでも雷サージと呼ばれる異常電流が発生します。この異常電流が電子機器に流れることで破壊が発生します。
※電磁界:電気の電界、磁気の磁界は交互作用があり、強力なものは多方に影響を出す
対策
実は、アース線と電源線、信号線がつながっていると誘導雷をもらいやすくなります。
そのため、①電源線(コンセントの接続)を抜く、②信号線を外すのが効果的です。
出来ない場合は、電源線の間に耐雷トランス、耐雷機能付きタップを入れる、SPD製品(雷サージ防護機器)を付け足すのが方法となります。
こちらは①の対策で1,000円もしない製品、LEDが不点灯になったら要交換です。
ちょっとお高いけど、スイッチ付はこちら
※専門的な話をすれば、内部にバリスタって素子を付けてあり雷が来るとその素子が壊れます。その破損で下流の電子機器を防護しています。
アンテナ用もありますが…こちらはちょっとお高いです。
ご参考になれば幸いです。
画像はこちらのものを使用しています
【更新履歴】
2022/12/19 新規作成