料理をもっとおいしく食べたいと思っている方々へ、一般販売されている塩の種類とオススメ品について解説します。
塩の種類と特徴
塩にはさまざまな種類があります。代表的なものには、海塩、天然塩、岩塩などがあります。それぞれの塩には独自の風味と特徴があります。
海塩
海塩は海水から採取された塩のことを指します。
海水は主にナトリウムとクロライドを含んでおり、これらの成分が蒸発して結晶化することで海塩ができます。海塩にはさまざまな種類があり、産地や採取方法によって異なる特性を持ちます。
また、粒の大きさや色、風味が異なる海塩も存在し、これらの要因は塩の採取地域や製造方法によって変化します。
代表的な海塩として下記4種類があります。
フルール・ド・セル(花の塩)
フランスの塩田で採れる塩で、手摘みされる最上部の薄い結晶です。粒が細かく、塩味が穏やかであり、料理の仕上げや生野菜に使われることがあります。
マルディ・グラ(Maldon)
イギリス、エセックス州の河口で採れる海塩で、平たい結晶が特徴です。大きな結晶がつややかで、食材の表面にまんべんなく広がることが求められる料理に利用されます。
ギニョール塩
フランス、ブルターニュ地方のギニョール地域で採取される海塩で、灰色から微紅色の色合いがあります。風味が豊かで、シーフードや肉料理に適しています。
シャラフ塩
イラン湾で採れる塩で、非常に粗い結晶となっています。風味が濃く、一般的に肉料理や煮込み料理に使用されます。
ハワイアン・レッド・アリイ
ハワイの海水を使用して製造される赤い色合いの海塩です。鉄鉱石などの鉱物が含まれているため、独特の風味と色を持っています。
天然塩
天然塩は、自然界で生成された塩を指します。海塩も一種の天然塩ですが、地下の岩塩鉱床や塩湖からも採掘される天然の塩があります。
岩塩(ロックソルト)
地下の岩塩層から切り出されるもので、精製されずにそのまま使用されることがあります。岩塩は通常ピンク、赤、白など様々な色を持ち、微量のミネラルが含まれていることがあります。ヒマラヤ岩塩が有名です。
湖塩
塩湖や塩沼などで水が蒸発することによって形成される塩です。例としては、フランスのギニョール塩などがあります。
塩泉塩
温泉や塩泉から得られる塩です。これは、地下の水が地表に湧き出るときに含まれる塩が蒸発して形成されます。一部の塩泉地域では、泉から得られる天然の塩が利用されることがあります。
これらの天然塩には、海水から得られる塩と同様に、微量のミネラルやトレースエレメントが含まれていることがあります。これが、それぞれの塩の風味や色に影響を与えています。ただし、食品としての使用においては、これらの微量成分が大きな栄養効果を持つわけではなく、主に風味に寄与すると考えられています。
岩塩
岩塩は、地下の岩盤から採れる塩で様々な種類があり、それぞれが産地や成分によって異なります。
ヒマラヤ岩塩
パキスタンのヒマラヤ山脈の塩鉱床から採掘される岩塩で、ピンクから濃い赤色までさまざまな色合いがあります。微量の鉄鉱石やその他のミネラルが含まれ、独特の風味があります。主に料理や調味料として使われるほか、ヒマラヤ塩ランプなどにも利用されます。
シエラ・ネバダ岩塩
アメリカのネバダ州で採掘される岩塩で、白い結晶が特徴です。塩味が穏やかで、料理の仕上げに使われることがあります。
ペルシャ・ブルー岩塩
イランで採掘される岩塩で、青みがかった色合いが特徴です。微量のミネラルが含まれており、風味が独特です。一般的には食用として使われます。
アンデス岩塩
ペルーなどのアンデス山脈地域で採掘される岩塩で、ピンクから白い結晶までさまざまな色があります。豊富なミネラルが含まれていて、塩辛さが比較的穏やかです。
世界中にはさまざまな岩塩が存在します。岩塩は天然のミネラルを豊富に含むことがあり、その風味や特性を活かして料理に利用されることがあります。
塩の使い分け
料理において、塩の使い分けは風味や料理の種類によって異なります。下記は代表例です。
食卓塩(食塩)
ほとんどの一般的な料理に使用されます。スープやシチュー、パスタなど、基本的な料理の味付けに適しています。
海塩
フレッシュな食材や生野菜、シーフード、サラダなど、料理の仕上げに適しています。風味が豊かで、繊細な料理に適しています。
岩塩
大きな結晶が特徴的なため、焼き肉、焼き魚、焼き野菜などの焼き料理に適しています。岩塩プレートや塩スラブを使用して調理することもあります。
塩の花 (Fleur de Sel)
料理の仕上げや生野菜に使われ、繊細な風味をもたらします。高級感のある料理に適しています。
おすすめの塩ランキング
ここで、おすすめの塩をランキング形式で紹介します。厳選した塩をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1位:ぬちまーす
ちぬまーすは多数のレビューで多数の料理に合うと評判です。
ミネラル豊富で、ギネス認定を持っています。
ぬちまーすは世界一多様なミネラル成分(14種類)を含んでいることから2000年2月にギネス認定を受けました。
そして、パウダータイプ、しっとりタイプ、顆粒タイプの3種類が存在します。
それぞれ、大量使用向け、振りつけて使うむけ、使い切りの特徴を持っています。
2位:海の精 あらしお
あらしおはシンプルな塩味の料理に向いており、おむすび、塩もみ・サラダ、塩汁・スープ、塩蒸し、塩煮、塩炒め、塩漬け、さらには日本酒のおともにも良きです。そして、ごはんを炊くときにひとつまみ入れると、米の美味が際だちます。
ネット架流下式塩田で海水を濃縮し、蒸気式平釜で塩を結晶させている、日本につたわる伝統海塩です。
味は、ほのかな甘さや旨さ、コクやキレと、海水由来の複雑な味があり、なつかしい味わいになります。料理に使うと、素材の甘味や旨味を引き出し、美味を醸し出してくれます。
3位:青い海
青い海はほのかな甘味があり、和、洋、中華など、どんなお料理にも合うそうです。
糸満沖合い約2000mから取水した海水をじっくり と煮詰めて作っています。
そのため単なる塩味だけではなく、ほのかな甘味が出てくるのが特徴です。
まとめ
一般販売されている塩は様々ありますが、選ぶ際には味や使い方などを考慮することが重要です。おすすめの塩をランキング形式で紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。料理の味をさらに引き立てるおいしい塩を探している方におすすめの記事です。